2024年3月19日
  • 「ノーザンハートきたまち発展会」の公式ウェブサイトです。

きたまち元気プロジェクト

【みんなでこの難局を乗り越えていこう】きたまち元気プロジェクト始動

【きたまち元気プロジェクトのスタートのきっかけ】

プロジェクトを呼び掛けた、きたまち発展会事務局にきっかけを伺いました。


きたまち発展会事務局 高橋さん
きたまち発展会事務局高橋さん
「コロナの感染が広まっていた時期、さいたま北部医療センターへフェイスシールドの提供に伺う機会がありました。その際、普段は事務をされている方が入口で検温をされていたり、病院全体で近隣住民のために医療を止めないよう懸命に務められている様子をまのあたりにしました。周りを見渡してみても、小さいお子さんの元気な声が聞こえていたしましま公園にひと気が無くなっていました。普段は賑わうきたまちの施設が閑散としていました。私自身、会社の机にはパーテーションが立てられましたし、友達とも会うことができなくなっていました。コロナの感染におびえ、人と人とのつながりが無くなってしまった日々、そんな状態がいつ終わるのかわからない不安な日々が、続きました。こういう時どうすればいいんだろう、何か自分にできることはないのかなと考えていた時に、疫病を退散させる力があると言い伝えがある妖怪アマビエのことを知りました。このアマビエを私一人ではなく、たくさんの人で描くことができないだろうか。ひとりひとりが気持ちを込めてアマビエを描けば、きっと大きな力が宿るのではないか。そしてでき上がったアマビエを大きく引き伸ばしてさいたま北部医療センターから見えるところに掲揚できれば、病院の方々に感謝と励ましの気持ちを表せるのではないか。そして大きなアマビエは、きたまちや地域を守ってくれるお守りにもなってくれるのではないか、と考えました。」

 

こうした事務局の思いをきっかけに、アマビエフラッグを地域でつくる話がスタートしました。


【アマビエフラッグ制作スタート】

みんなでアマビエを描きたい。でも、人が集まることができない状況が続きました。そこで、アマビエのウロコを1枚ずつご自宅などで描いていただくことで、集まれなくてもみんなでアマビエを描くことができるやり方をとることにしました。そして、アマビエそのものもフリー素材を使ったりするのではなく、地域の人に描いてもらえたらと考え、きたまちの近隣で美術科のある埼玉県立大宮光陵高等学校に相談をすることにしました。すると、ウロコは白地のままにしてもらいたいという無理なお願いにもかかわらず、今回の趣旨に賛同いただき美術科1年生の上樂(じょうらく)さんがアマビエを描いてくださることになりました。


大宮光陵高等学校美術科上樂さん
上樂さんからは「アマビエは、その姿を描くと疫病退散になるという言い伝えを持つ妖怪です。アマビエの旗を見たとたんに元気になってもらえるような、明るい色とかわいらしい見た目を意識して描きました」とのメッセージをいただきました。

アマビエのウロコは全部で40枚です。そのうち20枚を、大宮白百合幼稚園の園児の皆さんが、色付けしてくださることになりました。ほかは1枚ずつ、北区長さんはじめ地域団体の方々が今回のアマビエプロジェクトに賛同いただき、色付けしてくださることになりました。
ウロコが貼り合わされていって、地域の多くの方々によって描き上げたアマビエが完成します。隣のウロコがどんな絵柄かもわからず、それぞれが思いを込めて色付けしたウロコが貼りあわされるとどんなアマビエになるのか、今から楽しみです。
完成したアマビエの絵を大きく引き伸ばしてフラッグ(懸垂幕)にして、ステラタウンの協力を得てさいたま北部医療センターの向かい側、イエローハット西側に掲揚することにしています。掲揚時期は、11月中旬を予定しています。
医療従事者の皆さま、そして地域の皆さまにこのアマビエフラッグをぜひご覧いただき、地域みんなでこの難局を乗り越えていきたいと強く思います。

アマビエフラッグ                          

    

 

    
   
   

【アマビエフラッグ制作】ひとりひとりの思いをウロコに込めて

【かわいらしいウロコができました】

 

アマビエのウロコは全部で40枚。そのうち20枚を、大宮白百合幼稚園の園児さん達が色付けしてくれました。

今回のプロジェクトにご理解いただき園児さん達を指導いただいた幼稚園の先生から、


「子どもたちにアマビエを知っているか聞いたら、「知ってるよ!ウィルスやっつけてくれるんでしょ!」と言っていました!大人より詳しいですね(笑)「早くウィルスがいなくなって、みんなでわいわい楽しくお弁当食べたいなぁ」、「外で自由に遊びたいなぁ」みんなそれぞれ願いを込めてウロコを描きました。」 

とのコメントをいただきました。

小さい園児さん達が絵の具を使って描いてくれているのに感心しましたし、楽しそうに一生懸命に描いている様子やカラフルに塗りあがったウロコの写真をみたら、とてもホッコリした温かい気持ちになりました。

 

 

【地域の皆さまにウロコを色付けしていただきました】

 

アマビエフラッグの話に、永井北区長様はじめ自治会や商店会の方々からご賛同いただき、ウロコの色付けにご参加いただきました。輪郭線だけの白地のウロコの紙をお渡しすると「絵を塗るのは子どもの時以来だよ」とおっしゃる方がいらしたり、多くの方がクレパスで塗られましたが「グラデーションが思ったようにいかなかったよ」とおっしゃる方もいらっしゃいました。慣れないことをお願いしてしまいましたが、皆さましっかりと思いを込めて色付けしていただきました。お忙しい中ありがとうございました。

 

 

【きたまちで働く皆さんのウロコ色付けの様子】

 

きたまちしましま公園周辺の12施設の従業員さん達が、仕事の合間に思い思いにウロコの色付けをしました。何と大宮アルディージャは、アルディくんとミーヤちゃんが参加してくれました。アルディくんが描いてくれたのは、アマビエの仮装をしたミーヤちゃんです。自分を描いてくれているアルディくんを見つめるミーヤちゃんがかわいいですね。

アルディくんとミーヤちゃんのウロコ塗りの様子(動画)が届きました!

 

 

【きたまちのみんなのウロコが完成しました】

12施設のウロコができあがりました。色付けにあたっては「濃い色で塗る」くらいしか約束事を決めなかったので、それぞれ特色ある出来ばえになりました。

いくつかの施設からコメントが届いていますので、ご紹介します。

 


イエローハット

「地域の思いが込められた素晴らしい作品となりました。
これ以上感染を拡大させないように思いやりの心で乗り越えましょう。」

イトーヨーカドー

「これからも地域の皆様と『1歩1歩』歩み続ける思いで作成しました。」

スパハーブス

「素敵な企画に参加でき当店としても、うれしい限りです。これからも地域の皆様に貢献できるよう、スタッフ一同頑張らせていただきます。」

セントラルウェルネスクラブ

「ウロコに描いたのはセントラルスポーツ マスコットキャラクターのセンちゃんとラルちゃんです! みなさん今が大変な時期かもしれませんが、センちゃんとラルちゃんのように笑って元気に過ごせるように、運動・食事・睡眠をしっかりとって乗り越えていきましょう!!」

大宮北ハウジングステージ

「地域の皆様で協力して今の困難を乗り越えましょう!」

プラザノース

「アマビエの由来にふさわしく、コロナ禍でも前向きで可愛らしいすばらしいアマビエフラッグになるよう色付けしました。」

 

これで40枚のウロコがすべて出来あがりました。これを大宮光陵高校上樂さんが描いてくださったアマビエにはめ込んでいきます。色付けに参加してくださった人たちの思いが一つになっていきます。アマビエがどんなふうに仕上がるのか楽しみです。

 

【アマビエフラッグの掲揚時期が決まりました】

 

掲揚期間:2020年11月17日(火)~2021年2月14日(日)

掲揚場所:さいたま北部医療センター向かい側。イエローハット西側の鉄骨

掲揚・完成          

 

 

 

 

【アマビエフラッグ完成・掲揚】みんなの思いが詰まったアマビエがまちを見守る

 

大宮光陵高校美術科の上樂さんがデザインしたアマビエに、大宮白百合幼稚園の園児さん、永井北区長、北区自治会連合会田中会長、同五十嵐副会長、同田熊副会長、同朝見副会長、大宮商店街連合会日野会長、宮原町1丁目自治会大谷会長がウロコの色付けに協力してくださり、アマビエの絵が完成しました。

 

皆さま、ありがとうございました。

   

ウロコを白地で残してアマビエをデザインしてくださった上樂さんに、ウロコが色付けされて完成したアマビエの絵を報告したところ、上樂さんから


「ウロコにきたまちの皆さんが描いてくださった模様が入ったことで、より生き生きとしたアマビエになったと感じました!
この旗を見てくださる皆さんの願いが叶いますように…」 

とのコメントをいただきました。  
 

 

園児さんが1枚1枚、上手にかわいらしく色付けをしてくれた大宮白百合幼稚園さんからは    

「おっきかった!」
「嬉しかった!」
「記念に写真とったよ!」
「キレイだったー」
「自分の見つけられたよー」

など園児さんから多数の声をいただきました。

 

完成したアマビエの絵を懸垂幕に引き伸ばして、11月17日にさいたま北部医療センター東側のステラタウン敷地内にある鉄骨に掲揚しました。夜は22時までフラッグへのライトアップ、また掲揚場所付近へのイルミネーションが実施されています。

 

最後にきたまち発展会事務局に、今回のことを振り返ってもらいました。


「地域の多くの皆さまにご協力いただき、本当にありがとうございました。色付けされたウロコが届いてだんだんとでき上がっていくアマビエの絵を見ながら、1人ではできないことも皆で協力しあえばできるようになる、思いを分かち合うことで元気になれて前を向くことができる、と確信することができました。
フラッグづくりに参加いただいた人たちの思いが1つになったアマビエには、大きな力が宿っていると思います。掲揚されたアマビエが少しでも地域に元気を与えられる存在になることを期待しています。」

 

The end